サッカーのスパイクの色々な種類とその特徴!

サッカーショップへ初めて行った人は、

きれいに並べられた数多くのスパイクシューズの、

その種類の多さに、きっとビックリしてしまいますよね。

スパイクは、使用するユーザーのニーズに応じて、

本当に多くの種類の製品がメーカーによって作られ、販売されています。

どのような種類スパイクがあって

それぞれのスパイクに、どんな特徴があるのでしょうか

今回は、スパイク種類ごとに、その長所や短所について、

説明していきたいと思います!

アッパー部分は革の素材の違いが重要!

スパイクは、足を包むアッパー部分の革の素材の違いによって、

大きく2つの種類に分かれます。

一つは、人工皮革のスパイク。もう一つは天然皮革のスパイクです。

人工皮革は、人工の素材であることから、

比較的安価で、製品によっての品質のバラツキが少なく、

軽くて耐水性や耐久性に優れています。

雨などに濡れても型崩れしにくく、

革が固くなることもないので、お手入れが簡単で済みます。

その反面、湿気を通しにくいので蒸れやすく

革自体の伸縮性に乏しいためフィット感に劣ります。

また、一定の年月が経つと、素材そのものが経年劣化を起こしてしまいます。

天然皮革は、カンガルー革と牛革のものがありますが、

特にカンガルー革はしなやかで

使っているうちに足の形に合うよう革が伸びて、

足にピッタリとフィットする使い心地が得られます。

透湿性にも優れています。

また、お手入れさえしっかりしていれば、

長い年月にわたって使用することが可能です。

他方で、天然皮革は水に濡れるとすぐに固くなってしまい、

型崩れしやすいため、きちんとしたお手入れが欠かせません

人工皮革に比べると重く、価格も高めです。

それぞれ異なる特徴を持つ人工皮革と天然皮革ですが、

その双方の長所を生かして、

部分的に両方の素材を使っているスパイクも作られています。

革の種類については、別のページでも詳しく説明しているので、

どうぞ参照してみてください!

→ “サッカーのスパイクに使われている革の種類と柔らかくする方法!”

ソール部分は素材と形状で種類がある!

スパイクのソール(靴底)部分も、素材による種類があります。

ソールは一般に、硬い樹脂の素材で作られています。

樹脂のソールは耐久性に優れていますが、足にかかる衝撃は大きくなります。

ソールが、ゴム素材でできているスパイクもあります。

主にジュニア用のスパイクで、

耐久性には劣りますが、足にかかる衝撃を吸収して小さくするので、

スパイクを履くことによって生じる怪我を抑えるメリットがあります。

また、ソールは形状の違いによって、2つのタイプに分かれます。

一般的なものは、ソールが1枚の板状になっている、

プレートタイプのものです。

ソール全体が一つの部品になっているので、

足と地面からの衝撃に対しても安定していて耐久性があります

また、生産性も優れていると思います。

もう一つは、足のつま先側とかかと側の、2つの部分にソールが分かれている、

セパレートタイプのものです。

足の中央の土踏まずの部分に硬いソール素材を使っていないため、

プレートタイプに比べると軽量で、しなやかな動きが得られます

スタッドには固定式と取り替え式がある!

スパイクを、ソールに付いている滑り止めの突起=スタッドで種類分けすると、

固定式取り替え式の2つに大きく分かれます。

日本で昔から一般的なのは、

スタッドがソールと一体になっている固定式のものです。

固定式のスパイクはスタッドの数が多く

硬い土のピッチでも足が受ける衝撃を少なくすることができます。

また、幅広いピッチ状態で使用することができます。

接地面積も比較的大きいので、スタッドの摩耗が抑えられて長い期間使用できます。

一方で、天然芝や軟らかい土のピッチなどにおいては滑りやすく

スタッドがすり減ってしまった場合はスパイク自体を買い替えなければなりません。

取り替え式のスパイクのスタッドは、

数が6~8個程度と少なく高さが高いため、

天然芝や軟らかい土のピッチでも滑りにくく

スタッドの間に土が詰まりにくいメリットがあります。

もしスタッドがすり減ってしまっても、

スタッドだけを交換して、スパイクを長く使うことが可能です。

その一方、少ない接地面積のため足にかかる衝撃が大きく

スタッドが食い込まない硬い土や人工芝のピッチでは使えません

人工芝のピッチによって、スタッドが引っかかり過ぎて危険なこともあります。

また、スタッド1本にかかる力が大きいので、

摩耗も早くスタッドの交換をまめにしなければなりません。

こうした長短がある中、

固定式と数個の取り替え式のスタッドを組み合わせたスパイクも、

製品化されています!

スタッドは形状によっても種類がある!

スパイクのスタッドは、その形状でもいろいろな種類があります。

昔からある、断面が円型のものと、

ブレード型またはくさび型と呼ばれているものが、代表的な種類です。

円形のスタッドは、

前後左右すべての方向からの力をニュートラルに受けるので、

足にかかる負担が少なく安定感があります。

摩耗にも強く耐久性に優れます。

その一方、地面に食い込んで滑りを止める能力は、やや劣ります。

ブレード型のスタッドは、

断面が細長くブレード(刃)のような形状をしていたり、

角がある曲がったくさび型の形状をしていたりするものです。

断面の長い方向のグリップ力に優れて、

急なターンやダッシュでも円形スタッドより滑りを止める能力に優れます。

その代わりに、足腰にかかる力や負荷は大きくなります。

これもやはり、両方の形状のスタッドを組み合わせたスパイクも作られています。

このように、スパイクにはいろいろな種類がありますが、

実際にスパイクを選ぶ時には、

自分の足と、自分のプレイするピッチに、最も合うものを選ぶことが基本です。

次回、スパイクの仕様と、ピッチとの関係について、

さらに説明したいと思います!

サッカーのスパイクの色々な種類とその特徴!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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