サッカーのスパイクシューズはいつから履くのが良いのか?

サッカースパイク

あなたが、小学生の息子がサッカーをしているのを見に行って、

自分の子はまだトレーニングシューズしか持っていないのに、

周りのお友達が何人もスパイクシューズを履いてプレーしているのを見たら、

きっと焦ってしまいますよね?

 

サッカーをしている子どもは、いつからスパイクシューズを履くのが良いのでしょうか

 

そもそも、スパイクシューズを履くことで、どのようなメリットがあるのでしょう

 

そして、トレーニングシューズとスパイクシューズとは、

どのような違いがあるのでしょうか

スパイクシューズを履くメリットは“滑らない”こと!

サッカーで“スパイク”と言うと、“スパイクシューズ”のことを指します。

 

“スパイク”とは本来、靴の底や自動車のタイヤなどに取り付ける

金属製の金具のことを意味しています。

実際シューズに付いている“スパイク”の材質は金属だけではありませんが、

靴底にスパイクが付いている靴だから、“スパイクシューズ”と言うのですね。

 

 

スパイクシューズが使われているスポーツは、

サッカーのほか、野球、ラグビー、陸上競技、ゴルフ…などがあります。

それぞれの競技に適した専用のスパイクシューズがありますが、

どの競技も屋外で、特に芝生や土の競技場で行うスポーツという点で、

共通していますよね。

 

スパイクシューズは、芝や軟らかい土の上などの、

普通のシューズでは滑りやすい場所でも足を滑らせることなく

最高のプレーができるようにするために履く、競技用のシューズです。

 

靴底には背の高い大きな突起がいくつも付いていて、

その突起を芝目や土の地面に食い込ませて、強く地面を蹴っても滑らずに、

走り出したり止まったり、ターンしたりすることができることが、

スパイクシューズの一番のメリットなのです!

 

サッカーのスパイクシューズとトレーニングシューズの構造の違い

サッカーのスパイクシューズと一言で言っても、

いろいろな種類があり、

グラウンドの状況によって使い分けるようになっています。

 

しかしどのタイプも、

靴底の“ソール”という部分には固い樹脂が使われていて、

接地面に滑り止めとして、大きくて背の高い“スタッド”と呼ばれる突起が

6個~13個程度付いています

平らな地面に立つと、その突起の先の部分だけが接地面になって、

そこに大きな力がかかります。

 

足を覆うアッパー部分には、人工皮革や天然皮革が使われていて、

ボールを蹴るのに適した構造になっています。

 

 

一方、トレーニングシューズの靴底は、

主に弾力のあるゴム素材で作られていて、

接地面には小さくて背の低い突起が数多く付いています

 

また、アッパー部分は人工皮革や、伸縮性のある布素材が使われています。

サッカー用のトレーニングシューズも、

やはりボールを蹴るのに適した造りになっています。

 

スパイクシューズとトレーニングシューズの長所と短所!

スパイクシューズは、試合を中心として練習でも使いますが、

先にも述べたようにその最大の特長は、

芝や軟らかい土のピッチ上でも

スタッドを地面に食い込ませて滑らずにプレーができることです。

 

ダッシュやターンの時に機敏な動きが可能になり、

軸足の踏ん張りが利くため

ボールを蹴る際にも力強く蹴りやすくなります。

 

その反面、固い土のピッチの場合は

スタッドが地面に食い込まないために接地面が小さくなり、

逆に滑りやすく踏ん張りが利かなくなります

 

 

また、靴底が固くて、踏ん張る際に大きな力がかかるため、

足腰にかかる負担が大きくなります

 

接地面積が少ない分、スタッドの減りが早く

消耗が激しいというデメリットもあります。

 

シューズの価格も一般に高価で、

天然皮革の製品の場合はきちんと手入れをする必要があります

 

 

トレーニングシューズの方は、その名の通り

練習を中心に使わることを想定して作られていますが、試合でも使えます。

 

スパイクと違って、芝や軟らかい土のピッチでは踏ん張りが利かずに滑ってしまい

その分ダッシュやターンの時に後れをとります。

ボールを蹴る時にも軸足がすべらないように、

気を付けて踏み込む必要があります

 

しかし、地面との接地面が多い分、固い土のピッチなどは得意とします。

スパイクと違って、アンツーカーやコンクリートの上でも

気にせずに履いていることができます。

 

柔軟で軽い素材の靴底は、足裏の感覚を損なわないので、

ボールを足裏でコントロールしやすいメリットもあります。

 

靴底に弾力があり、接地面が多く、

踏ん張りがきかず一定の力がかかると滑るということは、

足腰にかかる負担を少なくします

クッション性も高いので、長時間の練習でも疲れにくくなります。

 

耐久性も高く、手入れもさほど必要がありません。

価格的にもスパイクに比べて安価な点は、大きなメリットです!

 

小学生は高学年になってから、状況に応じてスパイクを履くようにしよう!

以上述べてきた、スパイクシューズとトレーニングシューズの違いを考慮して、

小学生の子どもがスパイクシューズを使い始める時期を考えてみると、

あまり早くから履かせる必要はないのではないか…と思います。

 

子どもの足に、

地面の衝撃を吸収するのに役立つアーチ(土踏まず)が形成されるのは、

個人差はありますが7歳から9歳の頃だと言われています。

ということは、9歳以下の子どもは、

まだ十分に地面からの衝撃に耐える足ができていないということです。

 

小学生の低学年の子にスパイクを履かせることによって、

場合によっては疲労骨折などの足の怪我につながる可能性もあるのです。

 

 

低学年の間は、地面を滑る感覚や、

ボールを扱う感覚を身に付けさせるためにもトレーニングシューズを履かせて

足腰がしっかり成長してきた高学年になって

ボールも力強く蹴ることができるようになったら、

軟らかい土や芝のピッチでプレーする時だけ

スパイクシューズに履き替えて使うようにするのが、最良ではないでしょうか。

 

小学校低学年の子には、

シューズの手入れをすることも望めませんからね…。

 

 

加えて、スパイクはほぼ間違いなく“ひも靴”です!

靴ひもをしっかりと結んだりほどいたりできないと、

せっかくスパイクを履いても試合中に脱げてしまったり、

履き替えに時間がかかったりしてかえってマイナスになってしまいます。

 

子どもの足はすぐに大きくなるので、

どんな靴でもあまり長く履き続けることはできません。

ここは、コストパフォーマンスも考えて、

もし子どもがスパイクを欲しがったとしても

きちんとデメリットもあることを語り聴かせて、

本当に必要な時期まで待つようにするのが、最良の選択だと思います!

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