ショップで、沢山のスパイクの中から自分に合う一品を選んで買ったら、
「これから、このスパイクを大切に長く使っていこう!」と、
今度はスパイクのお手入れのことを考えますよね。
サッカーのスパイクのお手入れをするために、必要なものはあるのでしょうか?
そして、サッカーのスパイクは、
どのくらいの頻度でお手入れをしたら良いのでしょう?
“人工皮革のスパイクはお手入れが簡単”と言われますが、
いったいどんなお手入れをすれば良いのでしょうか?
スパイクのお手入れは使ったら必ず毎回やろう!
サッカーのスパイクは、
選手にとってはボールと同じくらい、最も大切な道具です。
選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには、
スパイクを常に最高の状態にしておく必要があります。
そのためには、使った後は必ず、毎回お手入れをする必要があるのです。
また、こまめにお手入れをすることによって、
一足のスパイクを長い期間に渡って使うことも可能になってきます。
それでは、サッカーのスパイクのお手入れとは、
具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか?
練習や試合で使ったスパイクには、
土や、芝や、汗や、天候によっては雨水や泥などが付いて汚れてしまいます。
スパイクのお手入れは、そうしたスパイクに付いた汚れを落として、
できるだけキレイな元の状態に戻す作業をすることです。
そのために、事前に必要な道具を揃えておきましょう。
人工皮革のスパイクのお手入れに必要な道具
今回はまず、お手入れの簡単な
人工皮革のスパイクのお手入れについて説明したいと思います。
スパイクを買ったら、お手入れに必要な次のものを揃えましょう。
スパイクと一緒にショップで購入することもできます。
- ワイヤーブラシ
- 柔らかい毛のシューズブラシ
- シューズクリーナー(汚れ落とし)
- シューズキーパー
このほかに、雑巾と、白い布切れ(綿の下着の端切れなど)が必要です。
歯ブラシや除菌ウェットティッシュ、消臭スプレー、
靴用の湿気取りなどもあると良いでしょう。
お手入れの基本は汚れを落として乾かすこと!
スパイクを使ったら、毎回、
最低限してほしいお手入れは次の作業です。
- 靴紐をゆるめる。
- 靴の外側に付いている土や芝を落とす。
- 中敷きを抜いて靴の中の土や芝も取る。
- 陰干しして乾かす。
人間の足の裏は、
普通にしていても毎日コップ1杯分の汗をかくと言いますが、
サッカーの練習や試合をすれば、靴の中の足はその何倍もの汗をかきます。
特に、人工皮革のスパイクは蒸れやすいので、
使った後シューズケースにそのまま入れておこうものなら、
すぐに臭い出し、カビの発生に至ってしまいます!
スパイクが吸収した水分を、できるだけ早く乾かしてあげることが必要です。
靴紐をゆるめて、中敷きを抜くことで、
スパイクの内部が乾きやすくなり、
シュータン(靴のベロ)の部分の汚れも取りやすくなります。
ただ、早く乾かそうとして、直射日光が当たる場所では干さないようにしましょう。
紫外線によって、靴の痛みが早くなってしまいます。
風通しの良い、日陰に干すようにしましょう。
人工皮革のスパイクのお手入れ方法!
スパイクに付いた汚れを落とす作業としては、
まず、靴底に付いた土や芝をきれいに落とします。
ワイヤーブラシを使って、固まった土も簡単に落とせると思います。
この時、ブラシのワイヤーをアッパー部分の人工皮革に当てると、
人工皮革の表面を傷めてしまうので気を付けて作業しましょう。
ソール部分とアッパー部分の境目の汚れは、
使い古しの歯ブラシを使うときれいに落としやすいです。
次に、靴のアッパー部分に付いた土や芝を落とします。
ステッチ(縫い目)に付いた土なども、
汚れ落とし用のシューズブラシで払い落とします。
さらに、濡らしてよく絞った雑巾で、
シューズの表面全体を拭いて、残った汚れを落とします。
ひどい汚れ方でなければ、
これだけで人工皮革のスパイクはきれいになると思います。
水拭きでは落ちない汚れがある場合は、
シューズクリーナーを乾いた白い布切れに付けて拭くと、
きれいに落とせるはずです。
外側がきれいになったら、
靴の内側の土や芝もきれいに取り除いて、
除菌ウェットティッシュで内部を拭いたり
消臭スプレーを使ったりすると、臭いの発生を少なくできます。
あとは、シューズキーパーを入れて陰干しをしましょう。
靴の乾燥材を入れておくと、内部も早く乾かせます。
人工皮革のお手入れにはクリームは不要!
天然皮革と違って、人工皮革のスパイクには、
シューズクリームやオイルを塗る必要はありません。
クリームやオイルは、乾燥すると固くなってしまう天然皮革に対して、
保湿や栄養補給のために塗るものだからです。
ただ、人工皮革でも水に濡らしてしまった時などは、
汚れを落として乾かした後で、表面の艶出しのために
同色か無色のクリームを塗ることを、推奨しているメーカーもあります。
必要に応じてやれば良いのではないかと思います。
次回は、天然皮革のスパイクのお手入れについて、説明したいと思います!