これまでのサッカーの歴史は長きに渡りますが、
歴代のサッカー選手の中でドリブル世界最強の選手は、いったい誰なのでしょうか?
単純に名前だけ上げたとしても、
判断基準が曖昧だと、納得いきませんよね。
ですので、今回は選手名に加えて、
最強のドリブラーとして必要な能力や要素についても、説明します。
その他にも「最強のドリブルのフェイントは何なのか?」
についても、触れていきます。
歴代世界最強のドリブラーは、この選手!
これまでの世界のサッカーシーンで、
数々の名ドリブラーがファンを魅了してきました。
そうした名選手の中で、
いったい誰が世界最強のドリブラーなのかという議論も、
尽きることなくファンの間で交わされているテーマです。
“最強”と言うからには、
超速スピードや超絶テクニックを持っているだけではなく、
誰よりも相手にとって脅威となるようなドリブラーでなければいけませんよね。
そうした視点で歴代世界最強のドリブラーを選んだ場合、
それはアルゼンチン代表でスペインのFCバルセロナに所属している、
リオネル・メッシ選手ではないかと思います!
皆さん、ご賛同いただけるでしょうか?
ドリブル歴代世界最強の座を競い合ったのは、この選手!
もし10年前でしたら、
「ドリブル世界最強は誰か?」という問いの答えは、
全く違う選手になっていたでしょう。
1986年のメキシコW杯で、伝説の5人抜きでゴールを決めた
ディエゴ・マラドーナ選手が大本命だったでしょう。
彼はそのドリブルで、母国アルゼンチンを2度目の世界一に導きました。
まさにドリブルのレジェンドです!
対抗馬となるのは、
1990年台後半から2000年台にかけて、欧州で大活躍した
ルイス・フィーゴ選手でしょうか。
その闘牛士のようなキレとリズムのあるボディフェイントを使ったドリブルで、
ピッチの左サイドを駆け上がっていく姿には
美しささえ感じました。
そうした過去の名選手を抑えて、
現時点における歴代世界最強のドリブラーのランキングで、
第1位と第2位を占めるであろうと確信できる選手が、
リオネル・メッシ選手と、
ポルトガル代表でスペインのレアル・マドリードに所属している、
クリスティアーノ・ロナウド選手です。
極めて守備力が重視され
“組織で守る”ことが徹底されている現在のサッカーにおいても、
この2人のフォワードの選手は驚くべき実績を挙げ続けています!
メッシ選手とロナウド選手のドリブルの違い
皆さんご存知の通り、
この二人の選手のドリブルは全く異なる質のものです。
ロナウド選手は、
高速で変幻自在の足技と、
高い身体能力を生かした誰をも振り切るハイスピードドリブルで、
いわば“剛”のドリブラー世界一と言える選手です。
かたやメッシ選手は、最高速も速いけれどそれ以上に、
瞬間的な加速力や相手の動きを読んだ巧みなボールコントロールで
相手ディフェンダーの間を抜き去って行く、
“柔”のドリブルで世界一と言える選手だと思います。
今回、メッシ選手を世界最強として選んだ理由は、
ドリブルの能力に限って見た場合、
その力がチーム全体に与える貢献度の高さにおいて、
ロナウド選手を上回るものだと思ったからです。
相手ディフェンダーが何人いても止められない、メッシ選手のドリブル!
メッシ選手は、体格に恵まれていない小さな選手です。
それでもボールを持った途端に、
一瞬でトップスピードに至るドリブルの加速力で、
まず目の前にいる相手を一人置き去りにすることができます。
さらにそのままスピードを落とすことなく、
足に吸い付くようなドリブルで細かなステップを使って、
右へ左へさらに相手の股下へと巧みにボールを動かして、
相手ディフェンダーをその鼻先でかわして次々と抜き去って行きます。
その動きはまるで忍者のようです。
相手はファールをする以外に止める術がないのですが、
メッシ選手が得意とする
右サイドからペナルティエリアへカットインしてくるドリブルをされると、
PKになってしまうのでファールすらできず、
何人ものディフェンダーがなす術なくかわされて、
シュートや、味方への決定的なラストパスを決められてしまうのです。
どんなに守備を固めた密集の中でも、
小さな体を生かして飛び込んでいくことのできる
その俊敏なドリブル能力は、本当に世界最強に相応しいものです。
また、メッシ選手が相手ディフェンダーを何人も引き付けてくれることで、
味方の選手はフリーで攻撃ができる機会が、必然的に多くなります。
FCバルセロナという、ショートパスを幾つもつないで攻める
ポゼッション・サッカーを志向しているチームにおいて、
メッシ選手のドリブルは大きなインパクトになっています。
その貢献度は計り知れないものなのです。
ドリブルにおける最強のフェイントとは?
ドリブルにはたくさんのフェイントがありますが、
実際の試合における最強のフェイントとは、
いったいどんな技でしょうか?
それは、“キックフェイント”だと思います。
特に、相手ゴールに近いエリアでプレーをする
攻撃的ポジションの選手にとっては、
ペナルティエリア付近でシュートモーションのフェイントをすれば、
ほぼ必ず、相手ディフェンダーは足を出してブロックする反応をしてくれます。
あとは、その相手の足の少し先に
ボールをちょんと転がしてあげることによって、
フリーでシュートを打つチャンスが生まれる最強のフェイントになります。
メッシ選手や、オランダ代表のアリエン・ロッベン選手などは、
ペナルティエリア付近を横切っていくようにドリブルをしながら
キックフェイントを何度も連続して使って、
ゴール前を固める何人ものディフェンダーを置き去りにして、
シュートをゴールに突き刺しています。
あなたも、ぜひこのフェイントにチャレンジしてみてください!