サッカーボールは自分の用途に合った値段と性能で選ぼう!

サッカーボール

 

ショップに行ってサッカーボールを見比べてみた時、

一見してそんなに変わらないようなボールが、

物によって何倍も値段が違うことに、驚いてしまったことはありませんか?

 

サッカーボールは、どうして物によってそんなに値段が違うのでしょうか

 

値段安いボールには何か欠点があるのでしょうか

 

値段が高いボールを買えば性能が良くて、どんな環境でも問題なく使えるのでしょうか

極端に安い値段のボールは観賞用のボールである!

“サッカーボールは、ユーザーの年齢と用途に応じていろいろなサイズがある”

ということを、前回説明しました。

→【サッカーボールの選び方】年齢に合ったサイズの検定球を選ぼう!

 

今回は、中学生から大人まで使える5号球のサイズのサッカーボールを買おうとした時に

ピンからキリまである値段のボールの中から、

いったいどのくらいの値段の製品を選べば良いのか?…ということについて、

説明していきたいと思います!

 

 

もし、あなたがボールを買う用途が、

“大好きなプロ選手からのサインをもらって、部屋に飾るサインボール用として買う!”

ということでしたら、自分の好きなデザインのボールの中で、

一番安いボールを選んで買えば、それで全く問題はないと思います。

 

値段が極端に安いボールは、基本的に観賞用として作られた

“レプリカ”ボールであるということを、あらかじめ知っておきましょう。

 

サッカーボールの値段は性能とデザインと大きな関係がある!

観賞用のボールは安い代わりに

表面に使われている合皮の素材が薄かったり、

ボールの形状が真球ではなかったりと、様々な点で、

実際のサッカー競技での使用に充分に耐えられるようには作られていないのです。

 

もし、観賞用のボールを、普通にサッカーの練習や試合で使ったら、

すぐに形が歪んだり、表面がすり減って破れたりしてしまうと思います。

 

 

しかし、そうした観賞用のボールであっても

ワールドカップのような大きな国際大会や海外の有名なリーグなどで採用された

カッコいいデザインのボールのレプリカデザインのボールの場合は、

けっこうな値段が付いていることがあります。

 

“サッカーボールの値段は、ボールの性能と、デザインの違いによって決まってくる”

ということを、ぜひ覚えておきましょう!

 

性能が保証された検定球はそれなりの値段である!

サッカーボールを、実際にサッカーをするために使おうと購入するのでしたら、

一定の性能の保証がされているボールである、

公式な認定を得ている“検定球”を選びましょう

 

日本では、JFA(日本サッカー協会)が定めた

規格に見合った性能で作られているボールの表面には、

“JFA検定球”のマークが付けられています。

 

ボールメーカーがこの検定球を作って販売するためには、

JFAに対して、検定を受ける申請費用を払った上で、

検定マークを使用するためのロイヤリティーのお金も支払わなければなりません。

さらに、実際の製品の品質を高く維持していくためには、

材料費や加工費検査費が、品質の低い製品よりも余分に必要になります。

 

当然、そうした費用が製品の販売価格に反映されてくるので、

検定球はある程度以上の値段になってしまうのは、やむを得ないことだと思います。

 

検定球の中でも性能によって値段が違う!

そうした検定球の中でも、

性能によって値段は安いものから高いものまで様々です。

 

エントリーモデルとして、3千円以下の値段で買える検定球もあります。

初心者が練習用に使うのでしたら、そうしたボールで充分ではないかと思います。

 

 

そして、JFA検定球のほかにも、公式機関の認定を受けているボールとして、

FIFA(国際サッカー連盟)の認定を受けている“国際公認球”があります。

 

FIFAの認定を得るためには、

JFAの規格よりも厳しい品質の基準をクリアしなければなりません。

その国際公認球には、現在、“FIFA QUALITY”と書かれている認定マークが、

ボールの表面に付けられています。

 

FIFAの認定基準には2種類のものがあります。

その厳しい方の“FIFA APPROVED”という規格は、

2千回の試し蹴りの後に、

重量・円周のサイズ・球形の度合い・バウンド・吸水性・空気漏れの、計6項目について、

最も高い性能の基準を満たしていなければ認定を得ることができないのです!

 

 

この認定を得るボールメーカーは、

FIFAが委託しているテスト機関での品質テストを受ける受験料金を納めた上、

認定を得たボールの販売個数に応じたロイヤリティーをFIFAに支払わなければなりません。

 

一般に、国際公認球は5千円以上の値段で販売されていますが、

そこには高い性能を保証するためのコストが含まれているのです!

 

値段の高いボールを買う時の注意点!

1万円以上するFIFAの国際公認球の中には、

芝のピッチ専用として、作られているボールがあります。

 

芝用のボールは、ボールの中にある、空気を入れる“チューブ”という部品に、

天然ゴムを材料にしたラテックスチューブというものが使われていて、

軟らかい芝の地面でもよく弾むようにできています。

ボールを蹴った時も、遠くまでよく飛ぶのです。

 

このボールを、硬い土の地面で使った時には、逆に弾み過ぎてしまいます。

 

また、天然ゴム製のチューブは空気が抜けやすく、

ボールの性能を維持するためには、頻繁な空気圧の調整が必要になります。

土のピッチ用に作られたボールに比べると、耐久性の面で劣るため、

ハードな練習用として長い期間使おうとするのには不向きです。

 

 

奮発して値段の高いボールを購入する時には

“芝用”か、“土用”か、そのボールの用途をきちんと確認しましょう!

その上で、ボールの長所を生かして上手く使い分けて、

楽しくサッカーをしていきましょう!

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