昨日、空気をしっかり入れたばかりのサッカーボールなのに、
今朝触ってみたら、もうペコペコに空気が抜けてしまっていて、
『どうやらどこからか空気が漏れているにちがいない…』という経験、
ありませんでしたか?
サッカーボールの空気が抜ける時は、
どのように対処したら良いのでしょう?
自分で直す方法はあるのでしょうか?
サッカーボールのバルブの部分からの空気漏れの場合は、
バルブを交換することはできるのでしょうか?
もし修理を頼んでやってもらうとしたら、どこに頼めば良いのでしょう?
また、費用はいくらくらいでやってもらえるのでしょうか?
サッカーボールの空気漏れは自分で直せる!
サッカーボールを頻繁に激しく使っていると、
ある時突然、空気が抜けてしまって使えなくなることは、
珍しいことではありません。
有刺鉄線のような硬くて尖っている物にぶつけてしまうなどして、
ボールに穴が開いてしまい、
空気を入れても全く膨らまないような“パンク”状態の場合は、
残念ながら修理は難しいかと思います。
しかし、空気を入れるといったんはボールが膨らみ、
少し時間が経つと空気が抜けて、
ボールが柔らかくなってしまう…という程度の空気漏れでしたら、
自分でも直すことが可能です!
最初に空気漏れの場所を確認しよう!
空気が抜けるボールを自分で直そうとする場合は、
まず初めに、どこから空気が漏れているのかを確認しなければなりません。
空気入れでボールに空気をしっかりと入れてから、
大きなバケツや浴槽などに溜めた水の中に、
ボールを手で持って沈めてみます。
最初は、ボールの表面の皮革パネルの繋ぎ目から、
空気の泡が出てくると思いますが、
それは、皮革パネルの内側とチューブとの間に隙間があって、
そこに入っていた空気が出てくるためです。
しばらく経っても、継続して空気の泡が出続ける箇所があったら、
そこが空気漏れの箇所です!
ボール表面の皮革パネルから泡が出続けている時は、
内部のチューブのその箇所に、小さな穴が開いていることが考えられます。
また、ボールの空気入れバルブの中央部分から泡が出続けている時は、
バルブの空気注入口に傷がついてしまって、
空気が漏れてしまっていると思われます。
チューブの穴はパンク修理材で直そう!
ボール内部のチューブに小さな穴が開いている空気漏れの場合は、
スプレー式のボール用パンク修理材を使って直します。
パンク修理材は、
複数のボールメーカーから内容量の異なるものが販売されていて、
値段は千円くらいのものから在ります。
ボールに7~8割くらい空気を入れた状態にして、
ボールのバルブの部分から、よく振ったスプレー式パンク修理材の中のガスを、
5~6秒間ボール内部に注入します。
それから、ボールに満杯になるよう空気を入れ足して、
10回くらいボールをバウンドさせて、ボールの内部のガスを撹拌させます。
その後、ボールを、穴が開いている箇所が下になるように置いて、
動かないようにして約1時間、放置しておきます。
待った後、ボールの空気が抜けていないか確認してみて、
空気漏れが直っていれば、修理完了です!
バルブからの空気漏れはバルブ交換をして直そう!
バルブから空気が漏れている場合は、
バルブを新しいものに交換する必要があります。
サッカーボールの交換用バルブや、バルブ交換に必要な専用器具類は、
ボールメーカーから販売されていますが、
これらの修理ツールをセットで一式購入するには、
新品のボールが一つ買えるくらいの金額がかかります。
バルブも、一人で使うには使いきれないくらいの数がセットに入っています。
もし可能でしたら、所属しているサッカークラブで購入してもらって、
みんなで共用して使うことができたら良いと思います。
バルブ交換の作業の流れ
バルブ交換の作業の流れは、次のようなものです。
まず、バルブ取替具(バルブを取り出す器具)の先を、
ボールのバルブの中央の穴に入れて、
奥の方まで押し込んでから、斜めにねじりながらゆっくりと引き、
バルブをボールの内部から取り出します。
次に、そのボールに合った新品のバルブに、石けん水などを付けてから、
バルブ入れ具(バルブを差し込む器具)の先にはめ込み、
そのバルブ入れ具を使って、ボールのバルブが入っていた穴に、
新品のバルブを強くねじ込んで押し入れます。
バルブがしっかりと入ったら、そのバルブからボールに空気を一杯に入れて、
24時間くらい放置します。
その後、空気が抜けていなかったら、修理完成です。
バルブには異なる種類のものがあるので、
必ず、ボールに付いていたバルブと同じ種類のものを使いましょう!
ボールの修理はメーカーに頼むこともできる!
ここまで読んでいただいて、
「やっぱり自分で空気漏れを直すのは無理そうだな…」と思った方は、
あえて自分でやらなくても、
ボールを買ったショップに持ち込めば、修理を頼むことができると思います。
ボールメーカーのモルテンは、自社製のボールに限ってですが、
パンク修理材の注入と、バルブ交換で直せるボールの修理を、
有償で受け付けて対応しています。
モルテンのブランドのボールでなくても、
アディダスのボールでしたら、実はモルテンが製造している製品が多いので、
ショップに頼めば同様に修理ができるかもしれません。
お店の人に聞いてみましょう。
修理の費用は、千円+送料+消費税くらいで済むと思います。
自分で必要なものを買いそろえて、手間とリスクをかけて修理するよりも、
ショップに持ち込んで頼んだ方が、安くて簡単に直せるかもしれませんね!