サッカーの選手は小柄でも活躍できるポジションがある!

サッカーのポジション

 

あなたは自分のサッカーチームの中で、小柄な方でしょうか?

小柄な選手は、ヘディングの競り合いの時などに、けっこう厳しかったりしますよね…。

 

サッカーで、小柄な選手が多いポジションというのは、あるのでしょうか

 

また、たとえ小柄な選手であっても

どのポジションでも活躍することは可能なのでしょうか

 

ポジションによっては、小柄なことで得られるメリットというものも

存在するのでしょうか

サッカーは小柄な選手でも活躍できるスポーツ!

スポーツ競技においては、

“体が大きい方が有利”ということは、往々にして見られる事実です。

 

格闘技などの場合は最たるものですが、

球技においても、バレーボールバスケットボールといった、

一般人から見たら“巨人”のような長身の選手でなければ

一流選手になるのが難しい競技もあります。

 

そんな中でサッカーは、体格以外の要素で体格差を補うことができる

小柄な選手でも活躍することが可能なスポーツなのです!

 

 

FIFA(国際サッカー連盟)の年間最優秀選手にこれまでに5回も選出され、

名実ともに世界最高のサッカー選手である、

FCバルセロナのFW(フォワード)リオネル・メッシ選手は、

公称170cmの身長ながら、大男揃いの欧州サッカー界で大活躍しています。

 

彼は子供の頃、成長ホルモンの分泌異常と診断されて、

背が伸びない状態になっていたのですが、

13歳の時に入団テストでその才能を見出したFCバルセロナが、

家族共々スペインに移住させて、治療費を全額出す代わりに

チームと正式契約をさせたという、有名なエピソードがあります。

 

たとえ小柄でも世界で活躍できるということを、証明している選手です!

 

サッカーで小柄な選手が多いポジションはSB!

それでは、サッカーポジション

小柄な選手が多いポジションというのはあるのでしょうか?

 

 

サッカーで、大柄な選手が有利なシーンと言えば、

空中のボールをヘディングで競り合う場面です。

そうしたシーンが少ないポジションは、小柄なことによるデメリットが少なく、

小柄な選手も多いのではないかと思います。

 

例えば、SB(サイドバック)です。

タッチライン沿いを頻繁に上下に往復するプレーに耐えられる走力持久力

そして1対1の強さがあれば、小柄な選手でも活躍することができます

 

 

1990年代から2000年代のブラジル代表左SBとして大活躍した

ロベルト・カルロス選手は、公称168cmでした。

 

左右のSBをこなし、2010年のW杯ではドイツ代表キャプテンも務めた

フィリップ・ラーム選手も、公称170cmです。

 

そして、日本代表左SBとして、

2010年と2014年のW杯でフル出場した長友佑都選手も、

公称は170cmですが、実は166cmくらいだろうと言われています。

 

MFのポジションにも小柄な選手は多い!

MF(ミッドフィールダー)

パスやドリブルに優れた能力を持つ、小柄な選手が多いポジションです。

 

 

1982年のW杯で、ブラジル代表中盤“黄金のカルテット”中心選手として、

“白いペレ”と呼ばれて活躍したジーコ選手は、公称172cmです。

彼の愛称であった“Zico”は、ポルトガル語で“やせっぽち”の意味で、

少年時代から小柄だったことから付けられたニックネームだそうです。

 

1970年代から1980年代にかけて、フランス代表として

“将軍”ミシェル・プラティニ選手と共にMFとして大活躍した

アラン・ジレス選手は、なんと公称163cmでした!

 

日本代表にも選出されて、2011年から欧州に渡って

ドイツやスペインのリーグでプレーしている攻撃的MF

乾貴士選手は、公称169cmです。

 

 

日本のJリーグには、さらに小柄な選手がいます。

2015年の10月、J1リーグ2ndステージ第13節の

柏レイソル対名古屋グランパス戦において、

2-1の状況からダメ押しの3点目のゴールを決めた、

柏レイソルMF中川寛斗選手は、なんと公称155cmです!

 

このゴールは中川選手にとってプロ初ゴールだったのですが、

Jリーグの23年間の歴史において、最も身長の低い選手が決めたゴールになったそうです。

 

 

このように、小柄な選手でもプロとして活躍できるところが

サッカーという競技の面白さの一つだと思います!

 

小柄な選手でもあらゆるポジションで活躍することは可能!

サッカーでは、空中高く上がったボールを競り合うシーンが多い、

GK(ゴールキーパー)

中央のDF(ディフェンダー)のCB(センターバック)のポジションは、

上背のある大柄な選手が有利であると考えられています。

 

 

しかし、そんなポジションでも、世界のサッカー界で活躍した小柄な選手がいます

 

メキシコ代表のレギュラーGKとして、

1994年アメリカW杯と1998年フランスW杯に連続出場した、

ホルヘ・カンポス選手は、公称は175cmですが、

実際の身長は168cmほどだったと言われています。

小さい体ながら、人並み外れた身体能力反射神経で、素晴らしいセーブを連発しました。

 

2006年ドイツW杯でイタリア代表をキャプテンとして率いたCB

ファビオ・カンナヴァーロ選手は、公称176cm

大柄なFWを相手に物ともせずに、小柄な体とは思えないジャンプ力を武器に、

鬼神のような守備を見せて、チームを優勝に導きました。

 

たとえ小柄であっても、あらゆるポジション活躍することは可能なのです

 

小柄なことで得られるメリットを生かしたプレーをしよう!

小柄なプロサッカー選手達は、小柄であるがゆえのメリットを生かしながら

厳しいプロの第一線で活躍しています

 

では、小柄であることが生むメリットポジション別に考えると、

どんなことが挙げられるでしょう。

 

 

まず、FWの場合です。

小柄な選手は小回りがきくので、細かく素早く動くことで、

相手のマークをはずしやすいメリットがあります。

また、大きい選手の陰から飛び出すことができるので、

相手の意表を突いたプレーがしやすくなります。

 

MFSBの場合はどうでしょう。

小柄なことで、足元にあるボールを、細かいステップでドリブルすることができます。

また、俊敏なターンや切り返しができるので、大柄な選手をかわして抜くことができます。

 

さらに、小柄な選手が相手に背を向けてボールキープをした場合、

大柄な相手の選手はのしかかるようにプレスをかけることになり、

意図せず押し倒してしまうので、審判にファールを取ってもらいやすい

といったメリットも考えられるようです。

これは、日本代表右SB内田篤人選手が、

小柄な左SBの長友選手のことを「羨ましい」と言った理由として、

こんなメリットがあるから…と挙げていたことです!

 

 

小柄であることは、サッカーでは必ずしも不利なことばかりではありません

自分の得意なプレーを練習で磨いて、

小柄な選手でも活躍できることを、みんなに見せてやりましょう!

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